清水恵三牧師(「イエスさまのたとえ話」(日本YMCA同盟出版部、1982年12月1日、第1刷、41頁--イエス様の言葉に驚くことを失ったら、信仰は呼吸困難になるでしょう。--)
何に驚くか(「種まきの譬え」--、弟子たちがイエス様にこのたとえは、どんな意味なのでしょうか、と尋ねました。だから、神の国の秘密が分かるはずの弟子たちが、実際には、分かっていないということが、明らかです。このことに、驚きました。--神は、既に種まきを始めておられます。--神の国は必ず成ります。ということに、ポイントがあるように思うのです--良い土地であることがめったにないかもしれません。しかし、神は、確実に、救いの業を進めていてくださいます。このことが、このたとえ話で伝えたい「神の国の秘密」なのです。--道徳的に解釈すると「神の国の秘密」が見えなくなります--)
晴佐久神父(「福音宣教」三月号「ミサは地球を救う」という論文を書いておられます。--ぼくたちのミサこそがその救いのパワーを秘めているからだ。--「父の抱擁」を、放蕩息子のたとえ話で説明します。--「洗礼を受けたから救われるのではなくて、救われていることに気がついたから洗礼を受けるのだ」”前掲書、17頁”といいます。--私たちは、自分は愛されていない、という欲求不満で一杯なのです。私たちが「赤ちゃん帰り」をする。つまり、お母さんの懐に抱かれて、お母さんのおっぱいを飲む赤ん坊に帰る。イエス様が、「赤ちゃんのように、なりなさい」といわれた、そこに帰るのです。--今、本当に父親の抱擁を身に受け止めていたら--我が身を犠牲にしても、他者と全てのいのちを生かしたいという愛がこの世界にもたらされるのである。」前掲書、21頁--)
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