1997/11/23
「無気力からの脱出」 出エジプト記 6:2〜8
(MP3)
栗林輝夫(「日本民話の神学」 関西学院法学部教授 讃岐の民話研究”聖書が伝えようとしているメッセージと合っている”) お遍路おすぎとおたま(姉妹--母は後添え--おすぎにとっては継母--殿様は”おすぎ”を嫁に欲しいと言った--継母は身ごもっているおすぎの両手を切らせて家を追い出した--おすぎに子が生まれました--戻ってきた殿様はお杉はどこだと尋ねました--継母はおすぎを殺そうと思いました--おすぎの子は谷底に蹴落とされてしまいました--その時おすぎは”ああわたしに手があればなーと叫びました”誰か究極的なものにすがる”--すると弘法大師様が現れて両手を付けてくださいました--おすぎは谷底の木に引っ掛かっていたわが子を助けました--同じころ継母の両手が消えてしまいました--殿様はおすぎを探し出しました--継母はお遍路に出た) 民話(人の心を反映している 継母”母性の否定” 残酷な表現が多いことがある ここには深い内容が秘められている 両手を切られるとは関係を絶たれるということ) お遍路さん(関係を絶たれて追い出された人 着物は死に装束を表す”遍路の途中死んでしまうことがあった” 弘法大師の化身) 寄留の民(関係を絶たれた寄る辺のない者 奴隷となった者) 贖われたものは自分の足で立つ