2002/12/01 「希望は、ここに」 エレミヤ 33:14  (MP3)   
 預言者(--神から預かった裁きと希望語る--”ヨナを除き預言したことがその時代には実現しなかった。しかし神の言葉は実現するとの希望を持っていた”--目の前がうまくいくとか行かなかったとかで一喜一憂しなかった--)
 水野誠(--キリスト教教育の専門家--「保育の中の聖書」新教出版社--ニューヨーク在住韓国の牧師さんからの手紙”水野さんの話を聞いた韓国人医者の話を紹介したもの”--家庭クリスマスで日本人と讃美歌を一緒に歌えた”関東大震災のとき東京にいました。そしてあの時、自分のところに出入りしていた友達や自分の教会のメンバーが次々と民衆の手でむごたらしく殺されていくのをこの目で見ていました。--もう金輪際日本人は許せないと思い込んできた。--一緒にクリスマスの讃美歌を歌った。--平和な国が来るんだ。憎しみや怒りや罪悪や罪を克服して神の国を実現するそういう救い主が来るんだということをお祝いするクリスマスの讃美歌を私も私の子供たちも孫達も一緒に日本人と歌った。そして本当に心から喜んだ。そして、私の心の中に四〇年間凝り固まっていた日本人対する憎しみが解けてゆくのを感じた。--天国に行く前にこんなに和解の機会を与えてくださった牧師さんにどれほど感謝していいかわからない--”--キリストがいてくださったために人と人との間の憎しみや怒りが解けただけではなく、民族と民族との和解がここに実現するんだ。本当にキリストの誕生はそういう意味で世界の平和の主の誕生なんだ。--)

2002/12/15 「完成の日に向かって」 ゼファニヤ 3:14〜18  (MP3)   
 希望(--何に向かって生きていたのか--自分の生涯がどのようなものであったとしても誰かの先駆者になっいる--)
 坂上香(--映像ジャーナリスト--妊娠時期に連れ合いが癌”ふとした事が死への恐怖となる。自殺者がいればその命をくれてくれとまで思う”--おなかの赤ちゃんが「僕ここにいるよ」といわんばかりに胎動するのを感じて、ふっと明るくなる--周りの友達が励ましてくれるときふと気が付く”どんなにしんどい状況の中でも光は見いだせる。むしろしんどい状況だからこそ気づかされることがある。”----途方に暮れていた頃から半年後の今、問題や不安が消えてなくなったわけではない、ても、しんどさは確実に和らいだ。そして生まれて間もない”るか--男の赤ん坊”の存在が私たちや周囲に希望をもたらしてくれている--「光は闇の中にこそある」、そう思う日々である--) 信仰(--永遠に変わらない神さまに目を向けていると不幸になった時にも不幸中の幸いに気が付く--)
 先駆者(--光のあり方を見出すもの--)

2002/12/22 「破滅の危機から希望へ」 イザヤ 11:1〜2a  (MP3)   
 エッサイ株からひとつの芽が萌えいで(--ダビデ王家が断絶して絶望的な状況に陥るけれど、そこから、新しい希望の芽が萌え出てくる--破滅の危機から希望へ」と道が開かれる--互いに殺しあうことは、決してない本当の平和のときが到来する--) 受胎告知(--現実はそんなに美しいものではなかったのではないか、と想像されます--) 聖書の記事(--信仰による解釈の文学で、文字通りのことが起こっていた、と受け止める必要は無い--人から聞いたことをを伝えるのに、無意識にでも自分の解釈を加え、場合によっては、尾ひれをつけて伝えることがよくある--) 山口里子(--聖書学者--「処女降誕を読み直す」”女性の立場から聖書を読み直す”--マリヤの妊娠は「婚外妊娠」だったことは事実のようだ--一世紀のキリスト教批判の文書では、イエスが父親の分からない子として生まれた、とよく書かれていて、それに対してキリスト教の側から強烈な反駁の文書が出されていたようです--当時、普通は父親の息子、イエスであれば、「ヨセフの子」とは呼ばれていないことも、人々がイエスを蔑視していた様子が伺われる--少なくとも、マリアが正式に結婚していないで、子どもを生むということに困惑していた。同時に、婚約者のヨセフも困惑した。だから、ひそかに離縁しようとしていた。(マタイ一・一九)しかし、二人とも、聖霊によって、あるいは夢の中での天使のお告げによって、婚外妊娠を受け入れるに至った、と聖書が語っている、その伝承は、どのようにして生まれたのだろうか--この伝承は、イエスによって生き生きと生きるように生まれ変わらされた女性たちが伝えたのに違いないと考えられます。しかも彼女たちも大なり小なりに、マリアの困惑と似た経験をしながらイエスによって立ち直ることが出来た人たちだろう--「たとえ世間でさげすまれる婚外妊娠の子であっても、私たちが出会ったイエスはまさに『神の子キリスト』であり、母マリアは責められるべき汚れた女性ではなく苦境の中で聖霊によって包まれ導かれた方です、という彼女たちの信仰告白の表現として、最初の口頭伝承が生み出されて行ったのではないかと思われます。」--”クリスマスに矯風会慈愛寮で説教されました。慈愛寮は、出産前から出産後六ヶ月までの女性たちとその乳児たちを保護する施設です。普通の結婚生活を送ることの出来ない女性たちとその乳児たちです。そのときのキャンドル・サービスの参加者は、そのような女性たち約二十人、彼女たちを援助する役所関係の女性たち慈愛寮で働いている人たち、それに矯風会の役員たちで、合計約五十人でした--その説教で、マリアの婚外妊娠についてのご自分の考えを述べられた後、次のように結ばれたのです”--「恐らくそのような伝承を伝えた女性たちにとっても、マリアの妊娠と出産は他人事ではなかったのでしょう。その女性たちの中にも、ずいぶん辛い妊娠、出産、子育てを経験している女性たちがいたことでしょう。でも彼女たちは、神様が生きて働いておられることを確信していました。そして、さぞ辛かったであろうマリアを、せめて美しい愛の物語で包んであげたのです--それは、イエスと共に生きた女性たちから、イエスの母マリアへの感謝と愛の贈り物であったかも知れません。そしてこの物語はまた、数知れないマリアのような女性たちへ希望と勇気を呼びかける愛の贈り物であったかも知れません。そしてこの物語はどれほど多くの女性たちの涙を吸収して、語り継がれたことでしょう--そしてどれほど多くの女性たちが、絶望の涙を拭い、希望の笑顔を取り戻して生きたことでしょうか。恐らく二千年近くものあいだ失われていた女性たちの愛と信仰の物語に、私たちは今再び真摯に耳を傾け、思い巡らし、語り継いでいけたらと思います--今年のクリスマス。日本中にも、世界中にも、涙の内にクリスマスを迎える人がどれほど沢山いることでしょう。その一人一人に、かつて絶望の淵に立たされていたマリアに示されたと同じ大きな神様の愛が注がれることを祈りつつ、クリスマスを迎えたいと思います。」--「福音と世界」一二月号--)
詳しくはこちらをご覧ください

「分類キーワード(クリスマス)」

2002/12/29 「世界の夜明け」 マタイ 2:1〜12  (MP3)   
 平和(--イエスの誕生--東方の博士が来訪"全世界の平和を表現しているのではないか"--)
 黄金,乳香,没薬(--非常に高価なもの”世界の救い主として認識されたイエスにささげる償いのしるし”--)
 世界の現実を見る(--私たちは救いの源--絶望”イエスキリストによる希望”)
 ジャンバニエ(--ラルシュ共同体--「一つの名のために」”詩”--平和を求めて労苦し、傷める人々と共に生きようとしているのはラルシュの私たちだけではありません。イエスに従って地底への痛みへ下る道を行き、再生を望み、自由に向かって成長するのは私たちだけではないのです。地球上のあらゆるところに小さな共同体が花開きイエスに従う人々が多くの痛みのあるところで光を照らしています。カンボジアの難民キャンプに小さな明かりがともされ、愛と思いやりのまなざしが牢獄で恐れを覚えている人々に火をともし、被差別地域に住む人の表情に希望が生まれ、神の愛を伝える兄弟姉妹は死を目前にする人々の傍らに立って彼らを愛で満たし、イエスの小さな兄弟姉妹は貧しいものの近くにいて彼らの内にある美しさを見出すのです。そしてまた、どの教区でもどの家庭でも傷ついたものを受け入れるなら、どの人の心の内にもイエスは静かに立って、慰めと愛いを与え、よきおとずれを告げられます。そう、世界中で貧しい人は自分の価値と美しさを見出すでしょう。世の光が彼らの体と、その奥に照り神がそこに現れるのです。そうです、希望の光は灯されて地球上に広がり、世代を超えて、決して消えることはないでしょう。その炎は人から人へ、心から心へ伝え継がれ、どんな政治や軍の法規ももそれを消すことはできません。聖霊は絶えず与えられます。私たちは勇気を起こさねばなりません。人生に嵐が襲うときも、そしてイエスが眠っておられるように見えるときにも。世界の別のところでは太陽は輝き。イエスもずっとはっきりした姿でおられるのですから--)


                                                                                                           ページのトップへ戻る